妻の気持ち(4) 5/30日掲載

我らがパラダイス138
妻の気持ち(4)　5/30日掲載の感想です。
夫人の話がはじまった。
朝子に聞いてもらいたいようだ。
しかし、朝子は自分と夫人の間には共通する
ものは何もないと思った。
話は夫人の胸の内だった。

夫人が50才代」の頃、柿内が軽い脳卒中に
みまわれた。
大したことはなく４日位で退院できたが、これを
契機に夫人はぞっとした恐怖と失望感を味わった。

看護師の朝子としては何を大げさなと思っていた
がさらに夫人の話は続く。

自分は柿内より７歳下なので、将来長く患った
とき、この人の下の世話ができるだろうかと
思った時、絶対できないと思ったという。

と言うのは、結婚してから何一ついい事が
なかったと。しかし、それだけで見舞にも
こないとも思えない。

逆に精神的にも虐げられていたのかもしれない
と思う。
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